先輩のストーリー

岩下 博哉さん

岩下 博哉さん

所属
EPD事業部

専門領域
・EPD (Environmental Product Declaration)
・LCA/PCR

■SuMPOに入社したいと思った理由

学生時代の頃から漠然と「社会のために自分に何かできることはないか」と考えることはあり、その思いから、SuMPOに入る前にもサステナビリティに関わる事業にも携わることはありました。ただ、自分がやっていることが本当に社会のためになっていることを実感できる機会はあまり多くなく、もっと真正面から、環境問題に関する仕事がしたいと考えるようにもなっていました。
そんななか、LCA(ライフサイクルアセスメント)という環境影響を可視化する手法において、日本で最もノウハウを持った組織であるSuMPOを知り、SuMPOの理念にもある社会貢献に対する思いにも共感し、2020年に入社することになりました。

■現在の業務内容について

2022年から、日本で唯一のISO14025に準拠したEPDプログラム(LCAの算定結果を第三者検証する枠組み)の事業を担当しています。EPD事業戦略の立案と推進、海外組織との連携、国内政策との調整、国際規格開発会議への参加など、幅広い業務に関わっています。
EPD事業は、製品の環境性能を共通のLCAで可視化し、第三者検証を行い、一般に情報公開を行う国際的な枠組みですが、業務内容は多岐に渡ります。2024年度は11名のメンバーでEPD事業を運営していますが、部長代理として、各々が担当領域を持ちながら協力して業務に取り組めるよう業務の割り振りなどで環境を整えたり、業務について一緒に議論したり、日々みんなと協力しながらEPDプログラムの運営に取り組んでいます。
また、日本では私たちSuMPOにしかできないこのEPD事業を、これからもお客様の期待に応えられる「社会にとって必要なもの」としてしっかりと存続させ、時代に合わせて改良・成長させていくことは、私たちの大きなミッションです。そのためのお客様との対話や関連する動向の情報収集であったり、事業の方向性を決めていくことであったり、そういうところにも、部長代理として比較的多くの時間を費やすようにしています。

■業務におけるやりがい

2022年から、日本で唯一のISO14025に準拠したEPDプログラム(LCAの算定結果を第三者検証する枠組み)の事業を担当しています。EPD事業戦略の立案と推進、海外私がこの仕事をしていて幸せだなと感じるのは、いま携わっている事業が本当に社会のために必要なものだと心から思えていることかなと思います。SuMPOのEPD事業は2002年に始まり、これまで約20年以上、数百の企業の方々と共に続けてきた枠組みです。この事業を、2030年、さらには2050年に向けて、いかにして、社会のニーズやお客様それぞれの期待に応えられるものにしていけるか、そうしたところを考えながら日々、SuMPO内部の人たちだけでなく外部の有識者の方々も含め、一緒に考えながら進んでいくことに、やりがいを感じます。
また、先にも触れたように、EPD事業はISO規格に基づく国際的な枠組みですので、国外で起きていることを正しく理解し、適切な形で日本国内に落とし込みながら、国際社会で通用するものとして運営していくことが常に求められます。国際的には、環境やサステナビリティ関連の法規則やイニシアティブなど、情勢は激動の日々で、正しい判断をしていくためには常にたくさんの情報を自ら収集しアップデートを続ける必要があり、私自信もまだまだ勉強中の身です。知れば知るほど、自分の知らないことの多さに気づかされる日々ですが、でも、そんな荒波の中で仕事ができていることも、私にとっての楽しさ、やりがいかなと感じます。

■今後SuMPOで目指したい姿

SuMPOは、ありがたいことに毎年新しいメンバーを迎えることができ、成長のまっただなかにある組織だと思います。様々なバックグラウンドで、いろんな長所を持った方々が、SuMPOが取り組んでいることやビジョンに共感してSuMPOの一員になってくれていますが、メンバーそれぞれが力を発揮できる環境を作ることは、仲間が増えていくなかで、もっと求めていかなくてはならないところだと思います。もちろん、わがままが通用する職場というわけではありませんが、得意不得意や向き不向きは誰にでもあるもので、それぞれの良さが活かせる組織づくりに貢献できるよう、自分自身も成長していきたいと思います。

■私にとってのSuMPOとは

「未来についてみんなで考える場所」です。一般的な営利目的の組織であれば、「お金にするにはどうしたらいい?」という問いに対する解を探す会話も多いかもしれませんが、SuMPOはまず、「社会的な意義」や「サステナビリティ」という視点から始まる会話が多いと思います。もちろん、お金を生み出すことは、サステナブルに事業を運営していくためには必須で、事業性についてもしっかりと議論や検討を重ねる必要があるわけですが、SuMPOの様々な新しい取り組みの根本にある動機が「お金」ではなく、「社会」や「環境」であることは、SuMPOの特徴かと思います。
また、多様なバックグラウンドを持つメンバーの感性や価値観を活かせるよう、誰でも新しい提案ができるような機会があったり、いまのSuMPOは「みんなで一緒に未来について考える」という機会づくりに積極的に取り組んでいる職場だと思います。

■SuMPOへの入社を考えているみなさまへ

SuMPOは、様々なバックグラウンドを活かしながら活躍できる職場です。私自身、環境領域の学位を持っていたわけではなく、前職までの経験を活かしつつ、SuMPOに入ってから、LCAなどの専門的知識を習得しました。SuMPOで大切なのは、新しいことを学ぶ姿勢・意欲や思考の柔軟性、そして、変化を楽しめるマインドセットです。この領域は激動の毎日ですが、一緒に楽しみながら成長し、未来を切り拓いていきましょう。