第7回エコプロアワード 受賞事例発表

第7回エコプロアワード 受賞事例発表

 エコプロアワードは、日本市場において事業者・消費者・投資家、さらには市場関係者から評価が高く、具体的に優れた環境配慮が組み込まれた製品・サービス・技術・ソリューション・ビジネスモデルといった案件を表彰することによって、これらのさらなる開発・普及促進を図り、サステナビリティトランスフォーメーション(SX)の実現を目的とした表彰制度で、2018年に設立されました。
 

 第7回目となる今回は49件の応募があり、選考委員会(委員長:香坂 玲 東京大学大学院教授)と審査委員会(委員長:梅田 靖 東京大学大学院教授)における厳正なる審査の結果、以下の候補が選出され、最も優れた表彰候補5件が、財務大臣賞、農林水産大臣賞、経済産業大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞に、また、大臣賞に次いで優れた表彰候補5件が優秀賞に、さらに、今後の取り組みが期待される10件を奨励賞に決定しました。

 
 今回の受賞案件では、サーキュラーエコノミーの実現に向けた地域循環型モデルの展開やカーボンニュートラル社会に向けたエコロジー熱源技術や環境配慮型コンクリート開発、フードロス削減、生物多様性の保全、水資源の見える化など、多分野において優れた活動が評価されました。これらの素晴らしい取り組みが、本エコプロアワードの表彰によりさらに普及していくことを期待しています。

 
 なお、12月4日(水)~12月6日(金)にて開催する「エコプロ2024」の弊機構のエコプロアワード受賞記念展示ブースにて受賞記念展示を行い、12月6日(金)には第7回エコプロアワード表彰式を開催いたします。

財務大臣賞 宝酒造株式会社
耕作放棄地を活用して誕生した「京檸檬」と「京檸檬」を活用した「寶CRAFT」<京檸檬>チューハイの取組み
  当社は、2018年の発足当時から『一般社団法人京檸檬プロジェクト協議会』の活動に参画し、京都における耕作放棄地の活用や新規就農支援などを目的に、生産者・加工者・販売者が一丸となって「京檸檬」の栽培やブランディングに取り組んでいます。5年の歳月を経て、2023年11月に「寶CRAFT」<京檸檬>というチューハイを発売しました。「京檸檬」の収穫量に限りはありますが、未利用部位である果皮などを有効活用し、フードロスの削減に取組むとともに、地域の食と合わせた地産地消型商品としての定着を目指しています。また、売上の一部を同協議会に寄付することで、「京檸檬」の安定・拡大を応援し、サーキュラーエコノミー推進に貢献していきます。
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農林水産大臣賞 オイシックス・ラ・大地株式会社
Upcycle by Oisix (アップサイクルバイオイシックス)

捨てられていたものに付加価値をつけ新たな製品にするアップサイクルの考えを食の世界に取り入れ、畑や加工現場で未活用だった食材をアップサイクルするフードロス解決型ブランド。生産現場から食材がお客様に届くまで一気通貫で「食」に向き合うOisixだからこそ生まれた「Upcycle by Oisix」は、オリジナル商品100品、累計約102トンのフードロス削減を達成(2021/7~2023/12末)。自社サプライチェーンだけでなく食品製造業や外食産業の原料廃棄の課題解決にも乗り出し、サステナブルな環境配慮型の商品を消費者の食生活に手軽に取り入れていただくプラットフォーマーとしての取り組みを推進します。

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経済産業大臣賞 メトロ電気工業株式会社
カーボンニュートラルの実現に向けた「エコロジー熱源」
~オレンジヒートシリーズによる環境・社会貢献の取り組み~

オレンジヒート®は、カーボンニュートラルの達成、CEへの対応を両立する次世代のエコロジー熱源です。家庭用から業務、産業、先端技術分野に至るまで幅広い分野で活用され、環境貢献を果たしています。当社製品のこたつ用ヒーターユニットは国内トップシェアを有し、省エネ性が高く長寿命であるとともに修理、交換も容易です。また、業務、産業分野では電化が困難な高温熱源の代替のみならず既存の加熱工程の効率化、生産性向上、品質向上等の目的で活用され、特に高温帯800~1,200kW/㎡においては管球式熱源としてはほぼシェアを独占しており、脱炭素社会の形成と省資源、省エネ並びに産業競争力強化に貢献しています。

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国土交通大臣賞 清水建設株式会社
カーボンニュートラル社会に貢献する環境配慮型コンクリート「SUSMICS-C」

SUSMICS-Cは、「バイオ炭」をコンクリートに混入することで、コンクリート構造物に炭素を貯留する環境配慮型コンクリートである。木質バイオマスを炭化した「バイオ炭」を用いていることから、SUSMICS-Cの適用は大気中のCO2除去の取り組みと分類でき、この取り組みは環境価値が高いと言われている。SUSMICS-Cは、建設現場で使われている一般的なコンクリートと同等の強度を有し、その製造に特殊な設備が不要で全国の既存コンクリート工場で製造可能である。また、現場でのポンプ圧送に適応する流動性を有しており現場打ち施工が可能であることから、汎用性が高く全国に展開可能である。さらに、SUSMICS-Cの適用によって、コンクリートのカーボンネガティブ化が可能であることは、第三者の審査機関の確認を得ている。

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環境大臣賞 株式会社テーブルカンパニー
林地残材を発酵させて人も自然も美しくする循環活動

電気・ガスを使わず発酵熱のみを利用した温浴サロン『発酵温浴nifu』を展開。都会で暮らす女性の美と健康をサポートしています。
発酵資材には、山林課題となっている林地残材や放置林の間伐材を利活用できる仕組みを構築しました。
これは放置林、針葉樹林の再生による「カーボンニュートラルの促進」や「水源涵養機能の改善」ひいては「生物多様性の回復」など、30by30「G7 2030年 自然協約」 の考え方に則ったビジネスです。また、使い終わった資材は農業・畜産業などでアップサイクルされて新たな循環を生み出しています。
山林に眠る未利用資源の活用で、人も自然も美しくする誰もが嬉しい循環活動を広めています。

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財務大臣賞
宝酒造株式会社
耕作放棄地を活用して誕生した「京檸檬」と「京檸檬」を活用した「寶CRAFT」<京檸檬>チューハイの取組み
 
 当社は、2018年の発足当時から『一般社団法人京檸檬プロジェクト協議会』の活動に参画し、京都における耕作放棄地の活用や新規就農支援などを目的に、生産者・加工者・販売者が一丸となって「京檸檬」の栽培やブランディングに取り組んでいます。5年の歳月を経て、2023年11月に「寶CRAFT」<京檸檬>というチューハイを発売しました。「京檸檬」の収穫量に限りはありますが、未利用部位である果皮などを有効活用し、フードロスの削減に取組むとともに、地域の食と合わせた地産地消型商品としての定着を目指しています。また、売上の一部を同協議会に寄付することで、「京檸檬」の安定・拡大を応援し、サーキュラーエコノミー推進に貢献していきます。
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農林水産大臣賞
オイシックス・ラ・大地株式会社
Upcycle by Oisix (アップサイクルバイオイシックス)
捨てられていたものに付加価値をつけ新たな製品にするアップサイクルの考えを食の世界に取り入れ、畑や加工現場で未活用だった食材をアップサイクルするフードロス解決型ブランド。生産現場から食材がお客様に届くまで一気通貫で「食」に向き合うOisixだからこそ生まれた「Upcycle by Oisix」は、オリジナル商品100品、累計約102トンのフードロス削減を達成(2021/7~2023/12末)。自社サプライチェーンだけでなく食品製造業や外食産業の原料廃棄の課題解決にも乗り出し、サステナブルな環境配慮型の商品を消費者の食生活に手軽に取り入れていただくプラットフォーマーとしての取り組みを推進します。
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経済産業大臣賞
メトロ電気工業株式会社
カーボンニュートラルの実現に向けた「エコロジー熱源」
~オレンジヒートシリーズによる環境・社会貢献の取り組み~
オレンジヒート®は、カーボンニュートラルの達成、CEへの対応を両立する次世代のエコロジー熱源です。家庭用から業務、産業、先端技術分野に至るまで幅広い分野で活用され、環境貢献を果たしています。当社製品のこたつ用ヒーターユニットは国内トップシェアを有し、省エネ性が高く長寿命であるとともに修理、交換も容易です。また、業務、産業分野では電化が困難な高温熱源の代替のみならず既存の加熱工程の効率化、生産性向上、品質向上等の目的で活用され、特に高温帯800~1,200kW/㎡においては管球式熱源としてはほぼシェアを独占しており、脱炭素社会の形成と省資源、省エネ並びに産業競争力強化に貢献しています。
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国土交通大臣賞
清水建設株式会社
カーボンニュートラル社会に貢献する環境配慮型コンクリート「SUSMICS-C」
SUSMICS-Cは、「バイオ炭」をコンクリートに混入することで、コンクリート構造物に炭素を貯留する環境配慮型コンクリートである。木質バイオマスを炭化した「バイオ炭」を用いていることから、SUSMICS-Cの適用は大気中のCO2除去の取り組みと分類でき、この取り組みは環境価値が高いと言われている。SUSMICS-Cは、建設現場で使われている一般的なコンクリートと同等の強度を有し、その製造に特殊な設備が不要で全国の既存コンクリート工場で製造可能である。また、現場でのポンプ圧送に適応する流動性を有しており現場打ち施工が可能であることから、汎用性が高く全国に展開可能である。さらに、SUSMICS-Cの適用によって、コンクリートのカーボンネガティブ化が可能であることは、第三者の審査機関の確認を得ている。
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環境大臣賞
株式会社テーブルカンパニー
林地残材を発酵させて人も自然も美しくする循環活動
電気・ガスを使わず発酵熱のみを利用した温浴サロン『発酵温浴nifu』を展開。都会で暮らす女性の美と健康をサポートしています。
発酵資材には、山林課題となっている林地残材や放置林の間伐材を利活用できる仕組みを構築しました。
これは放置林、針葉樹林の再生による「カーボンニュートラルの促進」や「水源涵養機能の改善」ひいては「生物多様性の回復」など、30by30「G7 2030年 自然協約」 の考え方に則ったビジネスです。また、使い終わった資材は農業・畜産業などでアップサイクルされて新たな循環を生み出しています。
山林に眠る未利用資源の活用で、人も自然も美しくする誰もが嬉しい循環活動を広めています。
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優秀賞 ALSOK千葉株式会社/綜合警備保障株式会社
警備会社による獣害対策および捕獲害獣のジビエとしての有効活用「ジビエ工房茂原」

ALSOK千葉㈱が運営するジビエ肉専門の食肉加工場「ジビエ工房茂原」では、捕獲獣処理が地域住民やハンターの高齢化で大きな負担であることや、捕獲獣の多くが利活用されず廃棄されているという社会課題に対して、捕獲したイノシシなどを幅広く引き取り、解体、加工、販売までを一貫して行っています。最先端の設備を備え2020年7月に開設した同工場は、HACCPに沿った衛生管理を徹底していることはもちろん、安全・安心なジビエ食肉加工施設の証である「国産ジビエ認証」を取得してトレーサビリティを確保し、加工した食肉は連携する地域の飲食店で販売して地産地消を図るほか、ネット販売も行い、フードロス削減、地域循環共生圏の実現に貢献しています。

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優秀賞 株式会社川島織物セルコン
「床からECOで20年」 ~ 使用済みの床材から新たな床材へ ~ 水平循環型リサイクルシステムの構築

川島織物セルコンは、2003年に業界で初めて使用済みタイルカーペットの廃材を再利用するリサイクルシステム「e-RECYCLED」を構築しました。
現場で出る廃材を捨てるのではなく、再び資源に変えて、新たな床材をつくることで廃棄物を削減します。
このシステムを確立してからこの20年間で、当社のリサイクルタイルカーペットは全体の約90%に到達し、さらにその全ての商品でSuMPO EPD(旧:エコリーフ)を登録公開することにより、温室効果ガスの排出量を見える化しています。
2023年にはSBT認定を取得し、2030年度までの温室効果ガスの削減目標を設定しました。
これからも「床からECO」の精神で、環境活動を推進していきます。

 
優秀賞 株式会社 小嶋総本店
カーボン・ニュートラル×スマート農業で実現する、循環型の酒造り

小嶋総本店は「カーボン・ニュートラルな酒造り」、「自然と人に優しいスマート農業」の2軸で、持続可能な酒造りに取り組む造り酒屋である。製造面では、副産物である酒粕を発電に活用し、循環型エネルギーでカーボン・ニュートラルな酒造りを行う。農業面では、ソーラーパネルとモーターで動くアイガモロボによって有機農業に挑戦し、水田の生物多様性を守りながらメタンガスの抑制を図る。そのように造られた日本酒は世界20カ国以上に輸出されている。最終製品を造る伝統産業のメーカーという立場に留まらず、地域内エネルギーサイクルやスマート農業といった産業循環全体にアプローチし、それらの成果物を世界に発信する先鞭を担っている。

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優秀賞 株式会社ファーマフーズ
タマゴ由来の廃棄物から作られた機能性繊維「ovoveil®」を通じた卵殻膜アップサイクルの取り組み

日本国内では26万トンの卵殻・卵殻膜が産業廃棄物として発生する。弊社は鶏卵の機能性を開発する企業として本課題に取り組み、卵殻・卵殻膜を分離回収するサプライチェーンを構築し、アップサイクル製品の開発を行う中で、卵殻膜を繊維化することに成功した。本製品を「ovoveil®」と名づけて販売を開始した。本繊維用いて作製した衣類は、着用することで肌のうるおい、バリア機能が向上することを臨床試験で確認しており、風合い・加工性においても動物性繊維に近く、アパレル用途をはじめとした様々な用途展開が期待できる。現在は自社での販売と並行してアパレルメーカーへの原料販売に向けて開発を進めている。

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優秀賞 八千代エンジニヤリング株式会社
地域の水資源量見える化サービス「水の地図」

「水の地図」は、日本国内における年間の水資源量(理論上人間が最大限利用可能な水の量)を見える化するサービスです。
水の地図には、主に「企業の事業活動で使用する水量が地域の水環境に負荷を与えていないか判別すること」、「企業が持つ森林からの水源涵養量を把握すること」の用途として使用できます。また、これらの用途での使用により、ネイチャーポジティブの実現に向けた取水量目標の設定や、森林整備による生物多様性への効果を定量化にも活用できます。
水資源に関する現状の状態と取組みによる効果を定量的に評価できることで、ネイチャーポジティブ活動の見える化とSDGsの目標6【水・衛生】、目標15【陸上資源】に貢献します。

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優秀賞
ALSOK千葉株式会社/綜合警備保障株式会社
警備会社による獣害対策および捕獲害獣のジビエとしての有効活用「ジビエ工房茂原」
ALSOK千葉㈱が運営するジビエ肉専門の食肉加工場「ジビエ工房茂原」では、捕獲獣処理が地域住民やハンターの高齢化で大きな負担であることや、捕獲獣の多くが利活用されず廃棄されているという社会課題に対して、捕獲したイノシシなどを幅広く引き取り、解体、加工、販売までを一貫して行っています。最先端の設備を備え2020年7月に開設した同工場は、HACCPに沿った衛生管理を徹底していることはもちろん、安全・安心なジビエ食肉加工施設の証である「国産ジビエ認証」を取得してトレーサビリティを確保し、加工した食肉は連携する地域の飲食店で販売して地産地消を図るほか、ネット販売も行い、フードロス削減、地域循環共生圏の実現に貢献しています。
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優秀賞
株式会社川島織物セルコン
「床からECOで20年」 ~ 使用済みの床材から新たな床材へ ~ 水平循環型リサイクルシステムの構築
川島織物セルコンは、2003年に業界で初めて使用済みタイルカーペットの廃材を再利用するリサイクルシステム「e-RECYCLED」を構築しました。
現場で出る廃材を捨てるのではなく、再び資源に変えて、新たな床材をつくることで廃棄物を削減します。
このシステムを確立してからこの20年間で、当社のリサイクルタイルカーペットは全体の約90%に到達し、さらにその全ての商品でSuMPO EPD(旧:エコリーフ)を登録公開することにより、温室効果ガスの排出量を見える化しています。
2023年にはSBT認定を取得し、2030年度までの温室効果ガスの削減目標を設定しました。
これからも「床からECO」の精神で、環境活動を推進していきます。
 
優秀賞
株式会社 小嶋総本店
カーボン・ニュートラル×スマート農業で実現する、循環型の酒造り
小嶋総本店は「カーボン・ニュートラルな酒造り」、「自然と人に優しいスマート農業」の2軸で、持続可能な酒造りに取り組む造り酒屋である。製造面では、副産物である酒粕を発電に活用し、循環型エネルギーでカーボン・ニュートラルな酒造りを行う。農業面では、ソーラーパネルとモーターで動くアイガモロボによって有機農業に挑戦し、水田の生物多様性を守りながらメタンガスの抑制を図る。そのように造られた日本酒は世界20カ国以上に輸出されている。最終製品を造る伝統産業のメーカーという立場に留まらず、地域内エネルギーサイクルやスマート農業といった産業循環全体にアプローチし、それらの成果物を世界に発信する先鞭を担っている。
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優秀賞
株式会社ファーマフーズ
タマゴ由来の廃棄物から作られた機能性繊維「ovoveil®」を通じた卵殻膜アップサイクルの取り組み
日本国内では26万トンの卵殻・卵殻膜が産業廃棄物として発生する。弊社は鶏卵の機能性を開発する企業として本課題に取り組み、卵殻・卵殻膜を分離回収するサプライチェーンを構築し、アップサイクル製品の開発を行う中で、卵殻膜を繊維化することに成功した。本製品を「ovoveil®」と名づけて販売を開始した。本繊維用いて作製した衣類は、着用することで肌のうるおい、バリア機能が向上することを臨床試験で確認しており、風合い・加工性においても動物性繊維に近く、アパレル用途をはじめとした様々な用途展開が期待できる。現在は自社での販売と並行してアパレルメーカーへの原料販売に向けて開発を進めている。
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優秀賞
八千代エンジニヤリング株式会社
地域の水資源量見える化サービス「水の地図」
「水の地図」は、日本国内における年間の水資源量(理論上人間が最大限利用可能な水の量)を見える化するサービスです。
水の地図には、主に「企業の事業活動で使用する水量が地域の水環境に負荷を与えていないか判別すること」、「企業が持つ森林からの水源涵養量を把握すること」の用途として使用できます。また、これらの用途での使用により、ネイチャーポジティブの実現に向けた取水量目標の設定や、森林整備による生物多様性への効果を定量化にも活用できます。
水資源に関する現状の状態と取組みによる効果を定量的に評価できることで、ネイチャーポジティブ活動の見える化とSDGsの目標6【水・衛生】、目標15【陸上資源】に貢献します。
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奨励賞 エシカルバンブー株式会社
竹を無駄なく総合的に活用したエシカルなものづくり

古来、洗濯に植物灰の灰汁が使われたのは、灰汁に含まれる弱アルカリ成分が汚れ成分中の脂質と反応し、鹸化することにより界面活性効果(洗浄効果)を生むためである。現在主流の合成洗剤は洗浄力には優れるものの、界面活性剤や柔軟剤をはじめ多くの化学物質が含まれ、排水による環境汚染や、洗濯物への残留化学成分によるアレルギー発症など、負の影響が指摘されている。そこで、性状を調整した竹炭を湧水に浸漬してミネラル成分を溶出させ、竹灰でアルカリ度を調整しつつ、洗浄効果を合成洗剤に劣らないレベルまで高めた化学物質フリーの天然液体洗剤を開発した。併せて、地域との連携体制を構築することにより持続可能な循環資源として竹を活用する道を拓いた。

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奨励賞 株式会社折兼/株式会社パックスタイル
食品パッケージの再資源化について

弊社のバガスシリーズは本来廃棄されるサトウキビの搾りかすであるバガスに、竹害につながる竹や麦の非可食部の麦わらなどを混ぜて作られており、プラスチックごみ削減に貢献できます。
日本市場に合わせた開発を重ね、2024 年 3 月時点で 160SKU 以上の食品容器を展開いたしました。
耐熱・耐寒性に優れ、近年需要が高まる冷凍食品でも広く活用されております。
また、LCA の観点でプラスチックと比較して二酸化炭素排出量を 80%以上削減できるという調査結果も出ております。
さらに、土中・海中・コンポストにおいて生分解するエビデンスを取得しておりますので、使用後の容器をごみとして処分するのではなく、堆肥化や再資源化等、取り組んでおります。

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奨励賞 キヤノン株式会社
プラスチック片を高速・多量に処理可能にする、トラッキング型ラマンプラスチック選別機「TR-S1510/R」

「TR-S1510/R」はトラッキング型ラマン分光技術を搭載したプラスチック選別装置です。
循環型社会の構築に向け、プラスチックリサイクルの促進・拡大が喫緊の課題ですが、従来のプラスチック選別技術では、家電製品や自動車の内装などに多い黒色のプラスチック片は選別できず焼却されていました。
トラッキング型ラマン分光技術を搭載したプラスチック選別装置は、黒色も含んだプラスチック片を高速・多量に処理できます。
本装置により再利用できるプラスチック量の最大化とプラスチックリサイクルの拡大が促進され、循環型社会構築ならびに持続的発展可能な社会実現に貢献できると考えています。

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奨励賞 佐賀市役所
「木になる紙」の公共調達が導く脱炭素等(地域振興)の取組み~新たな環境価値の共創~

佐賀市は、公共調達による中山間地域振興施策(森林整備・環境保護・経済支援等)を推進するため、商品価値の低い「間伐材」を有効活用して商品開発した九州発の官民協働プロジェクト「木になる紙」の取組みを、2009年度から開始しています。開始直後の「九州産間伐材」活用の取組みから、その後は「地産地消」の取組みを強化し、地元「佐賀産間伐材」を活用した「佐賀の森の木になる紙」の調達へと深化させています。そして、現在は更に取組みの価値を高めるために、公共調達が生み出した環境価値(カーボン・クレジット)を無償で取得し、佐賀市のCO2総排出量と相殺(オフセット)する新たな取組みを2021年度末から開始しています。

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奨励賞 サンローズ株式会社
縫製工場で排出する端切れ生地によるアップサイクルドレスの制作

カーテン縫製工場で排出される、再利用に困難な異物が混入したレース端切れ生地(スパンコール、ラインストーンやラメ糸など)からアップサイクルウェディングドレスの制作し、廃棄物0を目指す。
愛知県蒲郡市の主要産業である繊維業に、市内在住の縫製技術者とともに新たにウェディングドレス産業を創出する。
また、アップサイクルウェディングドレスを軸に蒲郡クラシックホテルと連携して、端切れ生地による結婚式の装飾やウェディング雑貨を製作する。
食事面では、地産地消メニューの開発、コンポストの実施などサーキュラーウェディングプランを計画し、観光面で蒲郡市への誘致を図る。
サーキュラーウェディングモデルとして全国に提案する。

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奨励賞 大日本印刷株式会社
環境配慮型「ラベル伝票」

『DNPは、宅配・通販・物流などの事業で使用される配送伝票で、溶剤を使用せずに製造した剥離紙を採用した環境配慮型の「ラベル伝票」を開発しました。従来品から本製品へ切り替えることで、CO2排出量を削減することができ、2025年時点で年間700トン以上の削減を計画しています。さらに、自社製品のカーボンフットプリント算定・検証するシステムについて、2024年3月に「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」で、ラベル伝票を含む印刷物に関しても拡張しました。本システムを用いることで、ライフサイクルでのカーボンフットプリントの可視化を行い、信頼性の高い算定結果を提示することができるようになりました。』

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奨励賞 株式会社 トーマネ
手漉き和紙から生まれた「Waltzシリーズ」
 

「Waltzシリーズ」は弊社生産拠点茨城県で、350年の歴史を有す無形文化財「西ノ内和紙」という手漉き和紙を100%原料とした造形物で、和紙でありながら強度があり、防湿性、撥水性、防汚性が高く、お客様の要望に応じて貸し出す環境に優しいレンタルシステムに対応できる仕様になっています。又、制作時に有機溶剤を使用せず、粉塵も出さないため作業者に優しい商品であり、従来商品より約80%も軽い事で、流通や利用者にも優しい商品となっています。地元の無形文化財を使用することで地域活性化にも貢献し、使用できなくなったWaltzは同じ地元でリサイクルされ再度和紙にすることが出来ます。

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奨励賞 パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
高濃度セルロースファイバー「kinari」成形ソリューション

自然由来の繊維であるセルロースファイバーや植物廃材(間伐材等)を高濃度で樹脂に混ぜ込み、射出成形可能なペレット状のものがセルロースファイバー成形材料「kinari」です。ファイバーによる補強効果により、「kinari」は軽くて強い性質を持ち、従来の石油由来樹脂と同じく、様々な製品形状への適応が可能なサステナブルな素材です。CO2を吸収した植物が原材料である「kinari」を活用することで、カーボンニュートラルかつ資源循環できる社会の構築を目指しています。 そのために、成形材料の生産だけでなく、植物廃材活用など原材料の調達面やアプリケーションとしての成形ソリューションの開発、廃棄後のリサイクルにいたる全体の仕組みも開発しています。

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奨励賞 株式会社 山崎設備設計
設備設計事務所によるWEBを活用したZEB化推進事業

当社は、数名から始まった建築設備設計事務所である。
通常現場での打ち合わせが必須である設備設計業務を、約10年以上前からWEBで完結する事業スタイルに確立した。
石川県のような地方の小規模設備設計事務所は、地元の限られた受注が主であるが、これにより業務範囲が全国に拡大した。
また、兼ねてから設備設計における省エネの重要性を感じていたため、同時期に省エネ計算業務にも従事した。
ZEBプランナーとして設備設計と省エネ計算を同時に提案する体制が整っている。
これが強みとなり、地方の設備設計事務所でありながら、全国のZEB普及のきっかけを作ることができ、カーボンニュートラルの実現に向けて貢献している。

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奨励賞 株式会社LIXIL
循環型低炭素アルミ形材PremiAL R100 (プレミアル アール100)

アルミニウムは、原料のボーキサイトから電気分解でアルミ新地金を製錬する過程で大量の電力を消費するため「電気の缶詰」と呼ばれます。一方、アルミは他の金属と比べると融点が低いため、少ないエネルギーで溶解して再資源化できる素材です。そのため、新地金からリサイクル材に転換することで、消費エネルギーとCO2排出量を97%削減することが可能となります。PremiAL R100は、LIXILが25年以上にわたりアルミリサイクルを推進する中で構築したリサイクル材の安定調達と独自のリサイクル技術により誕生した、リサイクルアルミ使用比率100%の循環型低炭素アルミ形材です。従来のアルミ形材(調達~製造)のCO2排出量と比較し、約80%の削減を実現しています。

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エシカルバンブー株式会社
竹を無駄なく総合的に活用したエシカルなものづくり
古来、洗濯に植物灰の灰汁が使われたのは、灰汁に含まれる弱アルカリ成分が汚れ成分中の脂質と反応し、鹸化することにより界面活性効果(洗浄効果)を生むためである。現在主流の合成洗剤は洗浄力には優れるものの、界面活性剤や柔軟剤をはじめ多くの化学物質が含まれ、排水による環境汚染や、洗濯物への残留化学成分によるアレルギー発症など、負の影響が指摘されている。そこで、性状を調整した竹炭を湧水に浸漬してミネラル成分を溶出させ、竹灰でアルカリ度を調整しつつ、洗浄効果を合成洗剤に劣らないレベルまで高めた化学物質フリーの天然液体洗剤を開発した。併せて、地域との連携体制を構築することにより持続可能な循環資源として竹を活用する道を拓いた。
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株式会社折兼/株式会社パックスタイル
食品パッケージの再資源化について
弊社のバガスシリーズは本来廃棄されるサトウキビの搾りかすであるバガスに、竹害につながる竹や麦の非可食部の麦わらなどを混ぜて作られており、プラスチックごみ削減に貢献できます。
日本市場に合わせた開発を重ね、2024 年 3 月時点で 160SKU 以上の食品容器を展開いたしました。
耐熱・耐寒性に優れ、近年需要が高まる冷凍食品でも広く活用されております。
また、LCA の観点でプラスチックと比較して二酸化炭素排出量を 80%以上削減できるという調査結果も出ております。
さらに、土中・海中・コンポストにおいて生分解するエビデンスを取得しておりますので、使用後の容器をごみとして処分するのではなく、堆肥化や再資源化等、取り組んでおります。
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奨励賞
キヤノン株式会社
プラスチック片を高速・多量に処理可能にする、トラッキング型ラマンプラスチック選別機「TR-S1510/R」
「TR-S1510/R」はトラッキング型ラマン分光技術を搭載したプラスチック選別装置です。
循環型社会の構築に向け、プラスチックリサイクルの促進・拡大が喫緊の課題ですが、従来のプラスチック選別技術では、家電製品や自動車の内装などに多い黒色のプラスチック片は選別できず焼却されていました。
トラッキング型ラマン分光技術を搭載したプラスチック選別装置は、黒色も含んだプラスチック片を高速・多量に処理できます。
本装置により再利用できるプラスチック量の最大化とプラスチックリサイクルの拡大が促進され、循環型社会構築ならびに持続的発展可能な社会実現に貢献できると考えています。
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奨励賞
佐賀市役所
「木になる紙」の公共調達が導く脱炭素等(地域振興)の取組み~新たな環境価値の共創~
佐賀市は、公共調達による中山間地域振興施策(森林整備・環境保護・経済支援等)を推進するため、商品価値の低い「間伐材」を有効活用して商品開発した九州発の官民協働プロジェクト「木になる紙」の取組みを、2009年度から開始しています。開始直後の「九州産間伐材」活用の取組みから、その後は「地産地消」の取組みを強化し、地元「佐賀産間伐材」を活用した「佐賀の森の木になる紙」の調達へと深化させています。そして、現在は更に取組みの価値を高めるために、公共調達が生み出した環境価値(カーボン・クレジット)を無償で取得し、佐賀市のCO2総排出量と相殺(オフセット)する新たな取組みを2021年度末から開始しています。
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奨励賞
サンローズ株式会社
縫製工場で排出する端切れ生地によるアップサイクルドレスの制作
カーテン縫製工場で排出される、再利用に困難な異物が混入したレース端切れ生地(スパンコール、ラインストーンやラメ糸など)からアップサイクルウェディングドレスの制作し、廃棄物0を目指す。
愛知県蒲郡市の主要産業である繊維業に、市内在住の縫製技術者とともに新たにウェディングドレス産業を創出する。
また、アップサイクルウェディングドレスを軸に蒲郡クラシックホテルと連携して、端切れ生地による結婚式の装飾やウェディング雑貨を製作する。
食事面では、地産地消メニューの開発、コンポストの実施などサーキュラーウェディングプランを計画し、観光面で蒲郡市への誘致を図る。
サーキュラーウェディングモデルとして全国に提案する。
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奨励賞
大日本印刷株式会社
環境配慮型「ラベル伝票」
『DNPは、宅配・通販・物流などの事業で使用される配送伝票で、溶剤を使用せずに製造した剥離紙を採用した環境配慮型の「ラベル伝票」を開発しました。従来品から本製品へ切り替えることで、CO2排出量を削減することができ、2025年時点で年間700トン以上の削減を計画しています。さらに、自社製品のカーボンフットプリント算定・検証するシステムについて、2024年3月に「SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度」で、ラベル伝票を含む印刷物に関しても拡張しました。本システムを用いることで、ライフサイクルでのカーボンフットプリントの可視化を行い、信頼性の高い算定結果を提示することができるようになりました。』
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奨励賞
株式会社 トーマネ
手漉き和紙から生まれた「Waltzシリーズ」
 
「Waltzシリーズ」は弊社生産拠点茨城県で、350年の歴史を有す無形文化財「西ノ内和紙」という手漉き和紙を100%原料とした造形物で、和紙でありながら強度があり、防湿性、撥水性、防汚性が高く、お客様の要望に応じて貸し出す環境に優しいレンタルシステムに対応できる仕様になっています。又、制作時に有機溶剤を使用せず、粉塵も出さないため作業者に優しい商品であり、従来商品より約80%も軽い事で、流通や利用者にも優しい商品となっています。地元の無形文化財を使用することで地域活性化にも貢献し、使用できなくなったWaltzは同じ地元でリサイクルされ再度和紙にすることが出来ます。
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奨励賞
パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社
高濃度セルロースファイバー「kinari」成形ソリューション
自然由来の繊維であるセルロースファイバーや植物廃材(間伐材等)を高濃度で樹脂に混ぜ込み、射出成形可能なペレット状のものがセルロースファイバー成形材料「kinari」です。ファイバーによる補強効果により、「kinari」は軽くて強い性質を持ち、従来の石油由来樹脂と同じく、様々な製品形状への適応が可能なサステナブルな素材です。CO2を吸収した植物が原材料である「kinari」を活用することで、カーボンニュートラルかつ資源循環できる社会の構築を目指しています。 そのために、成形材料の生産だけでなく、植物廃材活用など原材料の調達面やアプリケーションとしての成形ソリューションの開発、廃棄後のリサイクルにいたる全体の仕組みも開発しています。
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奨励賞
株式会社 山崎設備設計
設備設計事務所によるWEBを活用したZEB化推進事業
当社は、数名から始まった建築設備設計事務所である。
通常現場での打ち合わせが必須である設備設計業務を、約10年以上前からWEBで完結する事業スタイルに確立した。
石川県のような地方の小規模設備設計事務所は、地元の限られた受注が主であるが、これにより業務範囲が全国に拡大した。
また、兼ねてから設備設計における省エネの重要性を感じていたため、同時期に省エネ計算業務にも従事した。
ZEBプランナーとして設備設計と省エネ計算を同時に提案する体制が整っている。
これが強みとなり、地方の設備設計事務所でありながら、全国のZEB普及のきっかけを作ることができ、カーボンニュートラルの実現に向けて貢献している。
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奨励賞
株式会社LIXIL
循環型低炭素アルミ形材PremiAL R100 (プレミアル アール100)
アルミニウムは、原料のボーキサイトから電気分解でアルミ新地金を製錬する過程で大量の電力を消費するため「電気の缶詰」と呼ばれます。一方、アルミは他の金属と比べると融点が低いため、少ないエネルギーで溶解して再資源化できる素材です。そのため、新地金からリサイクル材に転換することで、消費エネルギーとCO2排出量を97%削減することが可能となります。PremiAL R100は、LIXILが25年以上にわたりアルミリサイクルを推進する中で構築したリサイクル材の安定調達と独自のリサイクル技術により誕生した、リサイクルアルミ使用比率100%の循環型低炭素アルミ形材です。従来のアルミ形材(調達~製造)のCO2排出量と比較し、約80%の削減を実現しています。
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