World Carbon Footprint Symposium Summer 2022 開催報告

  • 2022-09-22

    イベント

World Carbon Footprint Symposium Summer 2022 開催報告

~カーボンフットプリントを使ってカーボンニュートラル化を一歩も二歩もリードする!~



 この度、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)は、カーボンフットプリントとカーボンニュートラルをテーマとしたシンポジウムを開催いたしました。
 パリ協定が採択されてから今日に至るまで、多くの国が対策を講じる中、日本においても「2050年カーボンニュートラル宣言」を打ち出したことで国内企業の間で、環境問題に対する関心が高まっております。特にESG投資における環境情報の開示はTCFD等により指標が整備され、東京証券取引所はじめ金融の世界でも一般化されてきております。
 
カーボンニュートラル実現のための企業の取り組みが進むにつれ、Scope3における製品単位のライフサイクルCO2排出量が注目されており、CO2に経済価値が生まれてきたと言えるのではないでしょうか。

 SuMPOは、ISOに基づくLCAベースの製品ライフサイクルCO2であるカーボンフットプリントの情報開示プログラム※を開発・運営しております。また、世界に目を向けると、ISOやその他スキームに準拠する形でカーボンフットプリントの見える化を先進的に取り組む企業も多数おり、この流れは近年ますます加速しています。今後、日本国内においても製品単位での環境情報開示の重要度は増していき、さらなる注目を集めるものと期待しております。

 World Carbon Footprint Symposium』では、カーボンフットプリントが今後の気候変動の大きなキーワードとなることから、カーボンニュートラルを目指す世界的な企業の皆様と、カーボンフットプリントを積極的に社会に情報発信することの狙いや事業戦略について情報交換をすることで、取り組みの意義と価値を互いに認め合う場といたしました。
 
同時に、カーボンフットプリントをカーボンニュートラル時代の共通言語と認識することは、あらたなビジネス環境における付加価値の創出にもつながると考えており、そのための共創のあり方についても、議論いたしました。
 短い募集期間であったにも関わらず400名以上の方にご聴講いただき、カーボンフットプリントについて広く発信させていただくことができました。

エコリーフ、CFPで知られる国際規格ISO14025及びISO/TS14067に基づくSuMPO環境ラベルプログラム(URLhttps://ecoleaf-label.jp/

■こちらからアーカイブ動画をご覧いただけます。
URL:
https://www.youtube.com/watch?v=nWn0kx8qmNU&t=5522s


【現地の様子】


【開催概要】

日  時:2022922 () 13001600

開催形式:オンライン(Teams配信)

参 加 費:無料


【プログラム】

13:00~13:10 主宰者ご挨拶  SuMPO 専務理事 壁谷 武久
13:10~14:40 取り組み紹介

 株式会社TBM サステナビリティ部 部長 羽鳥 徳郎 氏
 Allbirds合同会社 マーケティング本部長 蓑輪 光浩 氏
 
SuMPO カーボンニュートラル事業部 カーボンニュートラル事業室 室長代理 澤村 翔太
  ※SuMPO カーボンニュートラル事業部 部長 戸川に代わり登壇させていただきました。
 Loop アジア 太平洋統括責任者/ Loop Japan合同会社 日本代表 エリック・カワバタ 氏

14:40~14:50 休憩

 

14:50~15:50 パネルディスカッション (パネリスト)
 株式会社TBM サステナビリティ部 部長 羽鳥 徳郎 氏
 Allbirds合同会社 マーケティング本部長 蓑輪 光浩 氏
 
SuMPO カーボンニュートラル事業部 カーボンニュートラル事業室 室長代理 澤村 翔太
 Loop アジア 太平洋統括責任者/ Loop Japan合同会社 日本代表 エリック・カワバタ 氏
(ファシリテータ)
 Wholeness Lab 代表 青木 志保子 氏
15:50~16:00 閉会 SuMPO 事務局


 

<登壇者のご紹介>
【パネルディスカッション】

パネリスト

羽鳥 徳郎 氏  株式会社TBM サステナビリティ部 部長

TBMのサステナビリティ領域をリード。慶應義塾大学在学時より、自然環境と人々の暮らしの接点に関心をもち、環境法や環境管理学、開発法学を学ぶ。卒業後、PwC Japanにてサステナビリティコンサルティングに従事。ESG投資とサステナブルサプライチェーンの領域を中心に複数のクライアントの体制整備を支援。2018年、株式会社TBMにサステナビリティの専任者として参画。2030年に向けた目標策定や製品のライフサイクルアセスメント、再生可能エネルギーへの転換、CDP等のESG評価機関への情報開示などに取り組む。

 

蓑輪 光浩 氏  Allbirds合同会社 マーケティング本部長

1997NIKE JAPAN入社。ワールドカップ、箱根駅伝、NIKEiDをはじめとしたマーケティングに携わる。2008年にNIKE EUROPE赴任。2011年よりユニクロにて、錦織圭らトップアスリート契約、PR広告戦略、商品開発に携わる。2016年よりレッドブルに入社しフィールド・マーケティングを統括。2018年にビル&メリンダ・ゲイツ財団 東京オリンピック プロジェクトマネージャー就任。2019年より現職。

エリック・カワバタ 氏 Loop アジア 太平洋統括責任者/ Loop Japan合同会社 日本代表

環境及びサステナビリティ分野に 14 年以 上携わってきた豊富な経験を持つ。2008 年から日本の カーボン・フリー・コンサルティングでボランティア として働きはじめ、2009 年にはオーシャン・グリーン・アソシエーションの共同創設者として、日本でのサンゴの白化や海洋生態系に及ぼしている影響を目の当たりにし、海洋の水温を下げる取り組みを行っている。 2013 年からはテラサイクルで働き始め、2014 1 月にテラサイクル ジャパンの日本代表 に就き、アジアでの事業を正式に開始した。その後、2016 年には、テラサイクルのアジア太平洋統括責任者として中国(2016 年)や韓国(2017 年)でテラサイクルの現地法人を設立した。2019 年からは Loop のアジア太平洋統括責任者と日本代表も兼務する。

 

澤村 翔太 SuMPO カーボンニュートラル事業部 カーボンニュートラル事業室 室長代理

2013年塗料メーカーに入社し、品質保証やISO(9001、14001)のマネジメントシステム運用に携わる。環境ラベル『エコリーフ』の取得を機に、2018年一般社団法人産業環境管理協会に転籍。LCAを通じて製品評価や脱炭素の取り組み支援に従事。2019年に事業移管により現職。2022年からサービスを開始した『SuMPO/第三者認証型カーボンフットプリント包括算定制度』の事務局を担い、カーボンニュートラル社会の実現に向けた企業支援を推進する。

ファシリテータ 

青木 志保子 氏 Wholeness Lab 代表

専門は環境学。環境負荷の定量化(LCA)と次世代のライフスタイルを創造するWholeness Lab代表。これまでに大手企業やスタートアップのサステイナビリティ事業創造のアドバイスほか、NPOでの講演を複数実施。東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学修士課程(環境学修士)修了後、地方自治体職員、NGO職員、NPO職員、大学研究者を経て2021年にWholeness Labとして独立(独立研究者)。現在、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境システム学 後期博士課程在籍。その他、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 主任研究員(併任)、特定非営利活動法人ミラツク 研究員(非常勤)、等。1児の母。

【主催者代表】

壁谷 武久 SuMPO 専務理事 

1959年生まれ。元経済産業省、20074月~20199月まで一般社団法人産業環境管理協会にてLCA事業、地域・産業支援事業に従事。20196月、一般社団法人サステナブル経営推進機構を設立し、10月から専務理事として専任化。「カーボンフットプリントプログラム」の事業化や「地力型循環経済社会」づくりの提唱による「環境・エネルギー」を軸とした豊かな地域、産業づくりのための支援事業を展開。現在は、SDGs達成を視野にサステナブル経営推進を通じた新たなビジネス創出支援のためのスキームづくりにチャレンジ中。

 



【本件に関するお問い合わせ先】

一般社団法人サステナブル経営推進機構

カーボンニュートラル事業部

E-mailcfs@sumpo.or.jp