LCAコンサルティング事業『Q&A』

LCAコンサルティング事業『Q&A』

LCA支援サービスに関するすべての照会につきまして

「LCA支援サービス」については、現在、需要過多の状態が発生し、電話での問い合わせは一切行っておりません。誠に恐れ入りますが、SuMPOホームページトップページ右上の「問い合わせ」からアクセスいただき、フォーマットに必要事項を記入の上、ページ上に示した所要の手続きにてお問い合わせください。
お問合せの内容を確認した上で、「メール」にて、お取り扱いの回答をさせていただきます。
ご面倒をおかけし誠に申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願い致します。

LCA全般

Q:LCAとは? LCAの概要を教えてください。

A:LCAとは、Life Cycle Assessmentの略で製品のライフサイクルにおける、投入資源、環境負荷およびそれらによる地球や生態系への環境影響を定量的に評価する方法です。

Q:LCAに関する説明資料は入手可能ですか?

A:SuMPOホームページのこちらから「LCAの概要」(資料)を入手可能です。

Q:LCAで評価される環境影響領域にはどのようなものがありますか?

A:都市域大気汚染、有害化学物質、オゾン層破壊、地球温暖化、生態毒性、酸性化、富栄養化、光化学オキシダント、土地利用、廃棄物、資源消費、室内空気質汚染、騒音など多領域に及んでいますが、日本では特に地球温暖化の領域が対象とされるケースが多いです。

Q:LCA評価はどのような手順で進めますか?

A:一般的には、1.目的と範囲の設定、2.インベントリ分析、3.インパクト評価、4.結果の解釈の順に進めます。

Q:LCAの評価結果はどのように活用するのですか?

A:1.企業における自社製品の評価(製品の環境面での改善、生産工程の環境面での改善、エコプロダクツ(環境配慮製品) 開発)
2.製品の環境情報の提供(消費者の製品選択、グリーン調達の実現)
3.技術システムの導入等の意思決定(社会システムのグリーン化)
などがありますが、このほか、一定の算出ルールを定めて「カーボンフットプリント」として、「環境ラベル」としての活用も可能です。

Q:LCAの関係で「LIME」という名を聞きますが、どのようなものですか?

A:生産などの活動が人間の健康や生物多様性などの領域に与える被害量を算出し、複数の環境影響を網羅的に把握する日本版被害算定型環境影響評価手法です。 経済産業省をはじめとするLCAプロジェクトにて開発され、現在も評価範囲をグローバルに広げるなど、手法の拡大が進められています。

Q:企業がLCAを実施するメリットやデメリットは何でしょうか?

A:LCAを実施するメリットとしては、消費者に自社製品の優位性を定量的に訴えることができることがあげられます。 企業内部では、製品が生産されるまでのエネルギー消費のうち、どの部門や工程(プロセス)の影響が大きいのかが理解できるため、代替設備や新技術の導入の優先度の決定に利用でき、最終的にはエネルギー消費量の少ない最適な設備の導入によってコスト削減が実現できたことも聞いています。
デメリットとしては、自社工場内の物量やエネルギーの流れを的確に把握しなければならないので、種々の部門にまたがるプロジェクトチームを結成することになり、労力が掛かることがあげられます。しかし、工場内の各部門では既に、物量やエネルギーは月毎に集計管理され、原単位で生産目標を管理している企業も多いです。この月次データを利用すれば、効率的なデータ収集が可能でしょう。

Q:LCAを実施しなければならない法律があるのですか?

A:そのような法律は現時点ではありません。
ISO14001の環境マネジメントメントシステム(EMS)と同様、独自の判断で自主的に実施されています。
海外の動向としては、欧州委員会(EC)がLCAを使った環境規制の動きもあり今後の動向を注視する必要があります。

Q:LCAでは労働に関係する環境負荷は評価しないと聞きましたが、なぜですか?

A:設備の性格や仕様にもよりますが、工場内の設備には従業員を配置しているでしょう。ある工程(プロセス)で消費したエネルギー量に加えて、従業員数も割り付けることは可能です。しかし、人間固有の活動に起因する環境影響は、工場で勤務していても、家でくつろいでいても同じです。そのため、社会全体から見れば労働力を製品に割り付けても、製品の環境側面は変わらないと考えることができます。そのため、LCAでは工数を評価することはしません。(この疑問を重要視されるならば、労働力を対象に加えることも可能です。)

Q:LCAでコストを評価することはできますか?

A:LCAを実施する目的は様々ですからコストを設定することも可能です。但し、コストを環境側面と呼ぶには異論があり、ISOでも入出力の項目として捉えられていません。しかし、環境会計の分野ではLCC(ライフサイクルコスティング)の手法があります。企業内部コストにとどまらず、資源の採掘から使用、廃棄までを含めた製品のライフサイクルを通したコストも考慮したものが、ライフサイクルコストです。ライフサイクルコストはLCA手法に基づく環境側面の分析を外部経済性(外部コスト)として評価指標に組み込むことが可能です。詳細は、環境会計の参考書等をご覧ください。

Q:LCAはいつから行われているのでしょう?(LCAの起源は?)

A:1969年、米国のコカコーラ社がMIDWEST RESEARCH INST. (MRI) に飲料容器の資源・環境プロファイル調査を委託したものが最初と言われています。

Q:エコデザイン(環境配慮設計)とはどういう意味ですか?

A:系統だった組織の手順として記述される製品のライフサイクル全体にわたっての環境側面を組み込んだ製品設計と製品開発の考え方や戦略のことを言います。環境配慮設計、環境適合設計、環境調和型設計、エコデザイン、エココンシャスデザイン、環境にやさしい製品設計、グリーン設計など 全て同じ意味です。

Q:マスバランス方式に対する取り扱い方針があれば教えてください。

A:こちらの資料に取り扱い方針をまとめていますのでご確認ください。 ⇒ マスバランス方式に対するSuMPOの取り扱い方針について

SuMPO-LCA支援サービス

Q:LCAの導入、算定支援等に関する支援サービスはありますか?

A:SuMPOでは、1993年のISO国際規格の策定時から培ったLCAの業を擁しており、企業がLCAを導入する際に必要な多彩な支援サービスを行っております。
関連サービスの内容はこちらを参考にしてください。
 

IDEA v2 v3

Q:IDEAとは何ですか?

A:LCI(ライフサイクルインベントリ)データベースです。製品・サービス提供に関わる多数のデータセットを登載する国内トップクラスのデータベースでLCA実施を支援します。

IDEA v3関連

Q:IDEAv2とv3の違いはなんですか?

A:参照している統計データが更新されたほか、新たなデータセットも追加されています。

Q:IDEAv2を持っていますが、IDEAv3へのアップデートはできますか?またその際に費用はかかりますか?

A:IDEAv2をIDEAv3にアップデートすることはできません。別途IDEAv3をご購入していただく必要があります。IDEAv3の詳細については「LCA活用推進コンソーシアム」にお問い合わせください。
https://riss.aist.go.jp/lca-consortium/

Q:MiLCAv2(IDEAv2込)を購入・利用しておりますが、v3へのアップグレードには費用発生するのでしょうか。その場合、IDEAのデータアップデートに毎年費用発生するのでしょうか。コンソーシアム加入時のIDEAサービスとは切り分けて説明頂けると助かります。

A:IDEAのデータは毎年アップデートされ、最新版が販売されます。そのため、毎年最新版のIDEAの利用を希望される場合は、ライセンス費用が毎年発生します。また、コンソーシアムの会費についても、IDEAを適切に利用するためのサービスの維持などに使われるため、毎年必要となります。

Q:IDEAを使用するためにはMiLCAの購入も必要ということでしょうか?

A:エクセル版IDEA3.1を利用される場合は、MiLCAの購入は不要です。

Q:社外公表データの根拠としてIDEAv2を使い続けることに関するリスクはありますか。品質保証はどのようにお考えでしょうか。

A:技術革新、電源構成の変化等によりIDEAのベースとなるデータは年々変わります。また、エネルギーについてはv2.3で使用していた石油等消費構造統計は平成13年で終了したため、v3.0では、特定業種石油等消費統計調査とエネルギー消費統計調査を使用しています。使用目的によっては元のデータが変化しない場合もありますが、現状をより正確に把握する意味でv3.1に切り替えることをお薦めします。

Q:MiLCAv2の無制限エンドユーザーライセンスを購入する予算化をしていますが、IDEAv3はインポートできますか?v2,2→V2.3の時のような不具合を気にしています。

A:MiLCAv2へのIDEAv3のインポートは出来ません。次期バージョンであるMiLCAv3をご購入いただく必要があります。

Q:エコリーフ環境ラベルプログラムへのIDEA v3の適用はいつ頃を予定されていますか?

A:将来的にはIDEAv3を適用予定ですが、現時点での適用時期は未定です。

Q:Milcav3と旧バージョンIDEAの互換性、またLCA活用推進コンソーシアム提供のScope3算定ツールのIDEA旧バージョンとの互換性について教えてください(Milcav3と旧バージョンIDEAの互換性、またコンソーシアム提供のScope3)

A:MiLCAv3.1とMiLCAv2.3のデータコンバーターは準備する予定です。コンソーシアム提供のScope3算定ツールのIDEA旧バージョン(IDEAv2.3)とMiLCAv2.3搭載のIDEA(IDEAv2.3)は同じものですので、LCI結果の数値としての互換性はありますが、自動的に数値のインポート/エクスポートができると言った機能的な互換性はありません。

Q:IDEAのバージョンアップに伴い、総データは増えていますが、一方無くなっているデータはありますか?

A:統計分類の改訂などで統合されたり、分割されたケースはありますが、無くなるデータは現在のところありません。ただ、今後も、バージョンアップに伴って製品の種類や分類については、適宜、見直していく必要はあると思います。

Q:IDEAv2とv3のデータラベルの対応表などの配布予定はありますでしょうか。データの入れ替えを円滑にしたく。

A:IDEAv2とv3のデータ項目の対応表の配布はする予定です。

Q:LCA評価、SCOPE3に関する国際保証業務基準ISAE3410と貴機構の説明で使われる”お墨付き”との差異を説明してください。

A:当機構で提供するサービスに関しては国際保証業務基準ISAE3410における限定的保証業務に相当します。

IDEA全般

Q:環境省グリーン・バリューチェーンプラットフォームで提供されているIDEAv2(サプライチェーン温室効果ガス排出量算定用)と何が違うのですか?

A:IDEAv2(サプライチェーン温室効果ガス排出量算定用)の使用目的は「自組織のサプライチェーンにおける温室効果ガス排出量算定」に限定されており、個別の製品やサービスに関する算定、コンサルティング目的や審査目的に使用することはできません。また、収載されているデータセット数も異なります(データセット数:有料版IDEA 約4,400件、環境省GVC版IDEA 約1,200件)。

Q:IDEAv2の搭載データリストがみたい。

A:IDEAv2サンプルを公開しておりますので上記「提供形式とサンプル」をご参照ください。

Q:会員割引等の割引はありますか?

A:大変申し訳ございませんが、割引はございません。一部、学生向けの教育用ライセンス等もございますので、詳しくはライセンス形態と料金表をご覧ください。

Q:標準エンドユーザーライセンスを既に購入している場合、無制限エンドユーザーライセンスや単年度公共事業用ライセンスの割引はありますか?

A:ライセンスの種類が異なりますので割引はありません。

MiLCA v2

Q:MiLCAとは何ですか?

A:ライフサイクルアセスメント(LCA)を実施するためのソフトウェアです。

MiLCAについて

Q:MiLCA v1のデータはMiLCA v2で使えますか?

A:MiLCA コンバータソフトを使うと、MiLCA v.1にて作成したプロセス、ケーススタディをMiLCA v.2にインポートすることができます。

Q:MiLCA v1のインストールプログラムをダウンロードしたい。

A:MiLCA v1の販売終了(2017年3月)に伴い、MiLCA v1のインストールプログラムのダウンロードページを非公開としました。 MiLCA v1の既存ユーザーの方で、MiLCA v1のインストールプログラムが必要な方はこちらからダウンロードしてください。

Q:論文、レポート等に引用する場合はどのように記述すればいいですか

A:<MiLCA v2について>
システムについては、下記のようにしてください。
 開発:サステナブル経営推進機構
 名称:LCAシステムMiLCAver.2
 参照:MiLCAガイドブック

また、インベントリデータベースIDEAについては下記のようにしてください。
 開発:産業技術総合研究所 安全科学研究部門 IDEAラボ, サステナブル経営推進機構
 名称:LCIデータベース IDEA version 2.X.X (2017/04/01)
 (※Xには利用したバージョンを記載下さい。)

※MiLCAシステムを利用し、IDEAを利用された場合は、両方を引用してください。

Q:初期搭載のインベントリデータ(IDEA)の精度はどれぐらいありますか?

A:おおよその数値を評価しているものとご理解ください。バックグラウンドデータは様々なスペックのある製品の平均的な値を示しています。また統計資料やモデルから数値を作成しているものも多いため、様々な誤差が入っています。バックグラウンドデータのみでのご利用は、特にご注意ください。データによって精度は異なるため、明確な数字は示せませんが、データ更新によって数割程度数値が変化することも珍しくありません。

Q:リモートデスクトップやシン・クライアント(Thin client)環境で利用することはできますか?

A:申し訳ありませんが、対応しておりません。別の環境での導入をご検討ください。

Q:個々のデータ作成方法について

A:初期搭載のインベントリデータ(IDEA)については、各プロセスデータの「詳細情報」タブに原典等を記載していますので、そちらをご参照ください。

Q:データベース更新後、更新前のデータベースで計算することはできますか?

A:将来、更新前のバージョンを呼び出せる機能を用意したいと考えていますが、当面はその機能がありませんので、更新後の新データベースでのみ計算できます。

Q:エコリーフの申請に利用できますか?

A:MiLCA v2については基本的に利用できます。ただし、詳細な条件がございますのでエコリーフ環境ラベルプログラム事務局までお問い合わせください。

Q:カーボンフットプリントコミュニケーション(CFP)プログラムの算定に利用できますか?

A:MiLCA v2については基本的に利用できます。ただし、詳細な条件がございますのでエコリーフ環境ラベルプログラム事務局までお問い合わせください。

Q:初期登載データ(IDEA)の数値のみで比較主張して大丈夫ですか?

A:推奨しません。初期登載データ(IDEA)は、様々な統計資料や、文献などから算定したデータであるため、まだ不確かさが残ったデータです。初期登載データとの数値比較による優位性主張、初期登載データのみを利用した素材間比較は、ご遠慮くださるようお願い致します。

Q:windows10で動作しますか?

A:MiLCA v2については動作します。MiLCA v1については動作保証外です。

Q:MacOSで動作しますか?

A:Windows版のみになります。その他のOSでご使用になる場合は、仮想マシンなどのソフトウェアをご検討いただければと存じますが、動作保証外となります。

Q:パソコンの推奨スペックを教えてください。

A:CPU: Core i5 以上
RAM: 8GB以上
HDD/SSD: 10GB以上の空き容量
OS: 日本語版Windows 7, 8, 10, 11
ディスプレイ:1024×768ピクセル以上の解像度

※少し要求スペックが高いですが、ご容赦ください。
 Windows 32bit版、64bi版ともに対応しております。
※インストール時には、windowsの管理者権限をソフト使用ユーザ(アカウント)へ付与することが必要です。インストール後は管理者権限をなくしても大丈夫です。

Q:同名の製品・プロセスを登録することはできますか?

A:できます。複数のデータが共存する形になります。
なお、MiLCAでは「製品」と「プロセス」の概念を分けることにしました。例えば、「トマト」という製品を生産するプロセスとして、露地と施設という2種類があったとします。このとき、製品は「トマト」1つで、「露地栽培」「施設栽培」という2つのプロセスを登録することができます。そのため、製法が異なる場合は既存の製品名を用いて、「プロセス」のみ新規作成すれば良いことになります。

Q:作成したデータが勝手に公開されないか心配です

A:作成したデータは使用するPC内に保存され、自動的に公開されることはありません。

購入に関して

Q:MiLCAv3はいつ頃発売されますか?

A:2022年8月より販売しております。

Q:MiLCAv2を持っていますが、MiLCAv3へのバージョンアップは無料ですか?

A:再度ご購入をしていただく必要がございますが、MiLCAv2ユーザー様への割引がございます。

Q:MiLCAv3の料金はいくらですか?

A:一般向け標準エンドユーザーライセンスで年間495,000円(消費財込み)、中小企業向け標準エンドユーザーライセンスで年間165,000円(消費財込み)です。詳細はこちらをご覧ください。⇒ 価格表

Q:ライセンスキーは、いつ、どのように入手できますか?

A:ライセンス申込後、5営業日以内に事務局より御見積書または御請求書のご連絡を致します。個人購入の場合は入金確認後、法人(大学、団体等)購入の場合は、支払日確認後、ライセンスキーを郵送にて送付致します。

Q:1ライセンスを複数のパソコンで利用できますか?

A:v2は標準エンドユーザーライセンスの場合は、1ライセンス=1台のパソコンの利用になります。(より正確には、1ライセンス=1Windowsユーザアカウントとなります)。v3は標準エンドユーザーライセンスの場合は、1ライセンス=3台のパソコンまたは3人までの利用になります。

Q:関連企業、グループ会社、子会社等のライセンスを一括で購入できますか?

A:購入できます。ご購入されたライセンスの管理は、ライセンス管理者(購入者)の責任にて管理できます。お使いになる方はIDEA利用規約をご一読いただきますようお願いいたします。

Q:パッケージ購入(複数購入)の割引はありますか。

A:v2はパッケージ購入割引に相当する無制限エンドユーザーライセンスを用意させていただいております。料金表をご参照下さい。

Q:購入済みのMiLCA v.1の販売・サポートはいつまでですか?

A:MiLCA v.1の新規販売、サポートは2019年3月末を持って終了しました。

 

 

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