本会議は、エコアクション21が中小企業や自治体によるカーボンニュートラルの取り組みの第一歩として活用されることを目指し、その普及方法について検討することを目的に開催されております。
　「中小企業にとってのカーボンニュートラル」という演題で、ESG投資の拡大が進み企業による環境情報開示の重要性が高まった経緯、Scope１・２・３を手法とした自社のCO2排出量算出の流れなどについてご説明いたしました。中堅・中小企業による情報開示について、「TCFDガイダンス2.0」（※）では「可能な情報開示から取り組み、段階的に開示内容を充実させていくことが望ましい」と提唱されており、まずはライフサイクルの観点からCO2排出量を見える化することが重要と考えられます。加えて、カーボンニュートラルの達成には省エネ対策や再生可能エネルギー設備の導入だけでは不十分であり、サーキュラーエコノミー（循環型経済）の推進が必要であるということもお話しさせていただきました。

（※TCFDガイダンス2.0：2020年7月31日に、TCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）が中堅・中小企業におけるTCFD対応の進め方をまとめたもの。）


【開催概要】
日時：2022年11月9日（水）10：00～12：00
会場：神奈川中小企業センター6階　大研修室（横浜市中区尾上町5－80）
主催：神奈川県中小企業団体中央会

【プログラム】
(1)議長の選出・エコアクション21の現状について（エコアクション21地域事務局）
(2)「中小企業にとってのカーボンニュートラル」（講演時間：約40分）
　　一般社団法人サステナブル経営推進機構 カーボンニュートラル事業部 部長　戸川 孝則
(3)各業界の状況とエコアクション21普及について意見交換