SuMPO/SX戦略(中間報告)の公開について

  • 2024-10-01

SuMPO/SX戦略(中間報告)の公開について

~サステナブルデザインで拓こう、未来!~


 一般社団法人サステナブル経営推進機構(所在地:東京都千代田区、理事長:石田秀揮、専務理事:壁谷武久、以下、「SuMPO(さんぽ)」)は、2030年をターゲットとしたSuMPO独自の「SX(Sustainability Transformation)戦略」(中間報告)を取りまとめましたので、公開します。
 本戦略では、2050年のあるべき姿を「サステナブル完全循環社会」とイメージし、その実現のための中間目標である2030年に「良好なる資源・炭素循環を実感し、評価される社会」となるようサステナブルデザイン(社会の持続可能性の向上に資する企業・生活者等の意識・行動の「変革力」)を高めるための各種のアクションプランを実行していくこととしています。


 SuMPOは、過去、2021年6月に「カーボンニュートラル・イニシアティブ(CN戦略)」を策定し、今日までに様々なステークホルダーとの共創のもと、EPD(環境製品宣言プログラム)の海外機関との協調の推進、LCAエキスパート人材の育成(養成塾)や新たな情報開示サービス(カーボンフットプリント包括算定制度、I-PCR等)、さらには消費者行動変容のためのレシピdeカーボンフットプリントなどの独自のコミュニケーションツールの開発など、アクションプランに沿ったプロジェクトを数々実現してまいりました。
 しかしながら、地球環境問題をはじめ社会に生じる様々な課題は激流のごとく押し寄せ、気候変動に留まらず、生物多様性、資源循環対応など企業経営を取り巻く環境は著しく変化し、企業においては、従来の経済活動そのもののサステナビリティ対応とともに社会のサステナビリティの向上を目指す「SX」が重要な目標となりつつあります。
 SuMPOでは、この「SX」を良好なる自然循環の範囲で活動し、暮らすことで未来に起こりうる地球環境リスクを極力回避し、次なる世代に「心豊か」を共通指標とした「サステナブル完全循環社会」の実現を図ることと定めて、「SuMPO/SX戦略」の検討を進め、今般、中間報告をとりまとめさせていただきました。


図1 SuMPO/SX戦略が目指す将来のあるべき姿

<概要>
 本戦略では、2050年の達成イメージとして前述の「サステナブル完全循環社会」をイメージしており、①良好なる資源・炭素循環の実現、②「物質的な豊かさ」から「心の豊かさ」への転換の実現、③世界各地における自立・自走型地域循環経済モデルの展開を目指す絵姿としています。
 その実現に向けては、バックキャスト手法を用いて、今日的な社会のサステナビリティに関する様々な課題から重要課題を探り出すため①国内外の政策・イニシアティブ動向、②長期的かつ重要な社会課題、③国内動向の整理、④企業及び生活者の視点での課題の洗い出し、そして⑤SuMPOに寄せられる顧客からのニーズをもとに、検討を進めました。
 検討結果から、2030年の中間目標を“「良好なる資源・炭素循環」を実現し、評価される社会”とし、その実現のための手段として、社会の持続可能性に資する企業・生活者等の意識・行動の『変革』力(SuMPOでは、この力を「サステナブルデザイン」と定義しています)を高めて、評価・価値化の機軸を生み出そうと考えました。
 このため、目標達成のための宣言は、「サステナブルデザインで拓く、未来!」とし、今日から2030年の間をサステナブルデザインのランナップ(助走期間)と位置づけ、具体的なアクションプランを提案、講じることで中間目標の達成を図ることとしています。


図2 2030年目標と宣言


<8つの視点と9つの重点テーマ>
 内部に設けた検討委員会では、①気候変動、②生物多様性、③持続可能な水・エネルギー、④循環型経済、⑤自立型地域経済、⑥持続可能な暮らし、⑦DX、⑧グローバルハーモナイゼーションをSuMPOとして取り上げる社会課題の視点として、個別の課題、対応方向をもとに、アクションプランの重点テーマとしてSuMPO自らの取り組みを含め9つに整理し、各テーマごとにチームを編成して具体的なアクションプランの検討を行ってきました。


図3 SX戦略・アクションプラン 9つの重点テーマ

≪アクションプラン≫
 9つの重点テーマから、現在までに約20件の具体的なアクションプランが提案されており、一部は既に着手済で今後、各プロジェクトチームごとにその実現に向けて始動することとしております。
 内容は、こちらをご覧ください。
 
 
 SuMPOは、これらのアクションプランを単独で実現するのではなく、政府機関や自治体、共感いただける様々な民間企業や団体等と共創のための対話を続け、数多くのエコシステムの形成やツールの開発等、実現に向けて歩みを進めたいと考えています。
 ぜひ、内容をご覧いただき関心を持っていただけるステークホルダーの皆様からのご連絡をお待ちしております。

最後に
 本発表資料は、10月1日現在の中間報告として策定したものです。今後、さらに会員はじめ外部の皆様からの意見を踏まえて改良し、最終報告を来る12月4日(水)~6日(金)、東京ビッグサイトで日本経済新聞社様と共催で開催するエコプロ2024の開催に合わせてリリースさせていただくとともに会場内にて紹介させていただきますことを予定しております。
 

 
【お問い合わせ先】
一般社団法人サステナブル経営推進機構 
経営企画部
Mail: info@sumpo.or.jp