SuMPO心豊かな未来ビジネスシンポ「SXで描く未来のあるべき姿 ~ 1つの地球で生きる~」

  • 2023-11-21

    お知らせ

SuMPO心豊かな未来ビジネスシンポ「SXで描く未来のあるべき姿 ~ 1つの地球で生きる~」



 SuMPOでは、
「心豊かな未来」を実現するために、「企業経営」の立場から会員企業と一緒に「サステナブル経営」のあり方を模索し、共創ビジネスの創出支援を目的に心豊かな未来ビジネスシンポを開催しています。
 今回のシンポは「SXで描く未来のあるべき姿 ~ 一つの地球で生きる ~」をテーマに、エコプロ2023会場にて開催いたしました。
 冒頭、SuMPO理事長 石田秀輝より「一つの地球で暮らすということ!」として基調講演を行い、気候変動含む様々な地球環境問題を整理しつつ、その本質に迫りました。危機的状況にあるのは地球ではなく人々の意識であること、自然の修復能力以下であらゆるものを循環させる、つまり「一つの地球で暮らす」ためには意識を変えていく必要性についてお話いたしました。
 続くミニプレゼンでは、株式会社神戸酒心館 安福武之助氏 、国立研究開発法人産業技術総合研究所 本下晶晴氏、NPO法人バイオミメティクス推進協議会 平坂雅男氏 、東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 松本真由美氏より、企業活動としてのSX実践事例、生態系メカニズムのビジネス活用、水資源やエネルギー問題に関する最新動向についてご紹介いただきました。
 ミニプレゼン登壇者によるパネルディスカッションでは、一般社団法人グリーティングエナジー 桑原あずさ氏のファシリテートにより、「一つの地球で生きる」をテーマにそれぞれの立場で課題に感じることや日本だからこそ好きなところをお伺いしながら、SXで描く未来のあるべき姿について、各パネリストから様々なご意見を頂戴しました。
 一つの地球で生きていくためには、今までの延長にない新しいビジネスや価値を生み出すことにより、心豊かな社会の構築に繋げていくことができる、それこそがSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)であり、今、その一歩を踏み出していく事の重要性を共有しました。

■こちらからアーカイブ動画を視聴いただけます。
https://youtu.be/bxZTqdgvJeM

■資料は下記からご覧いただけます。
「一つの地球で暮らすということ!」
 一般社団法人サステナブル経営推進機構 理事長 石田秀揮

「創業300年に向けた老舗酒蔵の取組み。これからも美味しい日本酒をつくりたい。」
 株式会社神戸酒心館 代表取締役社長 安福 武之助 氏

「水資源とビジネスの関わりとその未来」
 国立研究開発法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ長 本下 晶晴 氏

「バイオミメティクス:生き物のスゴい技が地球を救う!」
 NPO法人バイオミメティクス推進協議会 事務局長 平坂 雅男 氏

「再生可能エネルギーへの期待と可能性」
 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門 客員准教授 松本 真由美 氏



<左から順に、
一般社団法人グリーティングエナジー 代表理事 桑原 あずさ 氏、株式会社神戸酒心館 代表取締役社長 安福 武之助 氏、一般社団法人サステナブル経営推進機構 理事長 石田秀揮、東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門 客員准教授 松本 真由美 氏、国立研究開発法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ長 本下 晶晴 氏、NPO法人バイオミメティクス推進協議会 事務局長 平坂 雅男 氏>





【開催概要】

日 時:2023年12月8日(金)14時40分~16時40分
場 所:東京ビッグサイト東4ホール SDGs Week EXPOカンファレンス ステージC (エコプロ2023 内にて開催)
テーマ:「SXで描く未来のあるべき姿 ~ 1つの地球で生きる~」
主 催:一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)
 

【プログラム】
14:40-15:10 基調講演「一つの地球で暮らすということ!」
一般社団法人サステナブル経営推進機構 理事長 石田秀揮
今、危機的状態にあるのは地球環境ではなく、我々の意思だと思うのです!自然の修復能力以下(一つの地球)で暮らすということは、現在の約4割の環境負荷で暮らすことになります。我慢することなく、心豊かにそんな暮らしはできるのでしょうか?答えは「Yes!」なのです。

15:10-16:40 パネル座談会「一つの地球で生きる」
①ミニプレゼン
「創業300年に向けた老舗酒蔵の取組み。これからも美味しい日本酒をつくりたい。」
株式会社神戸酒心館 代表取締役社長 安福 武之助 氏
長期的な気候の変化は、主要原料である山田錦などのコメ生産に大きな影響を与えると考えられます。私たちにとって、高品質な酒米を、大量に、安定的に、長期的に調達できるかどうかは、事業継続の生命線。創業300年に向けた老舗酒蔵のグリーン・イニシアティブをご紹介します。

「水資源とビジネスの関わりとその未来」
国立研究開発法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ長 本下 晶晴 氏
水資源は人間生活の基盤となる資源の一つですが、人口増加や経済発展に伴い2050年には世界人口の40%が水不足に直面すると言われています。水資源が重要な活動は農業などの一次産業と思われがちですが、工業などの産業活動においても世界のサプライチェーンを通じて水資源に大きく頼っています。本講演では、なぜビジネスにおいて水資源利用を意識しなければならないのか、また未来に向けて何が必要なのかを関連する動向と併せて紹介します。

「バイオミメティクス:生き物のスゴい技が地球を救う!」
NPO法人バイオミメティクス推進協議会 事務局長 平坂 雅男 氏
これまでのバイオミメティクスは、生き物の知恵を私たちの社会に役立つ技術に転換するという考え方で利用されてきました。講演では、新たな潮流として、人間中心的世界観から自然中心的世界観にパラダイムシフトし生態系(エコシステム)を模倣するエコミメティクスという新たなバイオミメティクスについて紹介します。

「再生可能エネルギーへの期待と可能性」
東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門 客員准教授 松本 真由美 氏
気候変動問題が深刻化する中、カーボンニュートラル実現を目指し、国内外で再生可能エネルギー調達の動きが活発化しています。主に欧州、米国、日本における再生可能エネルギー政策や、脱炭素のエネルギービジネスの動向についてお話します。
 

②パネルディスカッション
ファシリテーター:一般社団法人グリーティングエナジー 代表理事 桑原 あずさ 氏
パネリスト:平坂 雅男 氏、松本 真由美 氏、本下 晶晴氏、安福 武之助 氏
 

【パネリスト紹介】

石田 秀輝 一般社団法人サステナブル経営推進機構 理事長

2004年INAX(現LIXIL)取締役CTO(最高技術責任者)を経て東北大学大学院環境科学研究科教授。現在は、地球村研究室 代表・東北大学名誉教授・星槎大学特任教授・酔庵塾塾長・ものつくり生命文明機構理事・ネイチャー・テック研究会代表などを務める。

石田 秀輝
平坂 雅男 氏 バイオミメティクス推進協議会 事務局長

帝人において、新規薄膜材料の構造解析研究、および、研究企画・新事業企画などに従事し、2014年より高分子学会常務理事、2021年より現職。バイオミメティクスの産業展開を進めると共に、バイオミメティクスの国際規格であるISO/TC266の国内審議委員会委員長。工学博士。

平坂 雅男 氏
松本 真由美 氏 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門 客員准教授

上智大学外国語学部卒業。「エネルギーと地域社会との共存」、「環境・エネルギー政策の国際比較」等、環境とエネルギーの視点から持続可能な社会のあり方を追求する。大学在学中からテレビ朝日、NHK BS-1のニュース番組でキャスターを務め、2008年5月より東京大学先端科学技術研究センターで研究活動を開始。2013年より東京大学教養学部にて現職。

松本 真由美 氏
本下 晶晴 氏 産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ長

2003年、広島大学大学院工学研究科環境工学専攻 博士課程後期修了。2003年から産業技術総合研究所に入所し,ウォーターフットプリントを中心としてライフサイクルアセスメント手法の開発,製品や各種システムの環境影響評価や、TNFDなど組織レベルでの環境マネジメント支援に関わる研究開発や事例研究に従事。2020年より現職。専門分野は環境工学。

本下 晶晴 氏
安福 武之助 氏 神戸酒心館 代表取締役社長

1973年生まれ。大学卒業後、アサヒビールを経て、2003年神戸酒心館に入社。 代表銘柄は「福寿」。ノーベル賞の公式行事で提供されるなど、国内外での評価は高い。 環境価値と事業価値を両立し、サステナブル経営を目指す。十三代目蔵元として「安福武之助」を襲名。

安福 武之助 氏
桑原 あずさ 氏 グリーティングエナジー代表理事/アカデミーシェアリング 代表取締役/ラジオパーソナリティ

保育士として10年勤務後、孤独育児解消を目的に乳幼児親子のコミュニティ運営15年。並行してラジオ大阪でパーソナリティ・番組企画制作運営、講師・司会・インタビュアーなど多様な働き方で国内外で活動中。

安福 武之助 氏